『パリ憧憬——日本人文学者の〈フランス〉体験』展カタログ
発行年 | 2002年(56頁) |
出版社 | 高知県立文学館 |
著者 | 今橋映子(監修) |
今橋映子の著作『異都憧憬 日本人のパリ』(柏書房、1993年/平凡社ライブラリー、2001年)を出発点とした展覧会(日本近代文学館および高知県立文学館で開催)のカタログ。 それぞれの文学館所蔵品をはじめ、特に高知に縁の深い岩村透関連の資料を新たに多数展示した。
目次
ごあいさつ
総解説 (以下、今橋映子著)
第Ⅰ部 先進文明の衝撃と同時代東京
1.19世紀パリ——マルヴィル写真集から
2.同時代東京風景
3.幕末・明治官僚たちの見た麗都
(コラム:翻訳文学から自然主義まで)
第Ⅱ部 憧憬と葛藤——荷風・光太郎
1.都市の遊歩者——荷風
―1 荷風と同時代水彩画家たち
―2 荷風のパリ・荷風の東京——『日和下駄』の世界
2.憧れと乖離——光太郎
第Ⅲ部 近代日本美術の仕掛け人——岩村透
第Ⅳ部 近代詩歌の息吹
1.三千里わが恋人のかたはらに——鉄幹・晶子
2.フランスへ行きたしと思へども
(コラム:月下の詩人たち ─サンボリスムと翻訳詩集)
第Ⅴ部 旅情から文明論へ ——藤村
(コラム:広場の発見——オプセルヴァトワール広場と万世橋)
第Ⅵ部 放浪の果てに——1930年代パリ
1.金子光晴
2.1930年代の作家たち
第Ⅶ部 シュルレアリスムの光
第Ⅷ部 土佐人のパリ——岩村透らを中心に
本展出品の岩村透資料の中から
岩村透略年譜
展示風景
参考文献/主な展示資料/特別資料